- 商品レビュー
- 2016年2月20日
座り心地と軽量性を両立!ヘリノックスチェアに座ってみた
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こんにちは、アウトギア編集部です。
今回はアウトドアチェアに革命を起こした「ヘリノックス(Helinox)チェア」をレビューしてみたいと思います。
何が革新的かというとですね、アウトドアチェアというのは座り心地を重視すれば必然的に軽量性・コンパクト性が失われ、逆に軽さを求めると快適性が失われるという、非常にやっかいなシロモノなわけであります。
そんな相反する要素を両立させたのが、このヘリノックスチェアなんですね。
例えば車でキャンプをするのならある程度重量があっても快適性を求めれば良いのかもしれませんが、特にバイクでキャンプする方にとってはヘリノックスチェアはまさに救世主だったと言えるでしょう。
ちなみにヘリノックスは、よくテントなどのポールを供給しているDAC社が立ち上げたブランドで、ギリシャ神話に出てくる太陽の神「Helios」と夜の神「Nox」を組み合わせた造語だそうです。
そんな高い技術力をもったDAC社だったからこそ、座り心地とコンパクト性の両立が実現できたというわけです。
では早速このキャンプ界に衝撃を与えたヘリノックスチェアを見ていきましょう。
公式スペックはこんな感じです。
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【重量】890g(960g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き500×高さ660mm
【収納サイズ】幅350×奥行き100×高さ120mm
【座面高】34cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
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組み立て方も超カンタン
まずこんなにコンパクトです。
重量は1kg未満・横幅も35cmほどなので片手で楽々運べてしまいます。男性なら10個くらいも一気に運べてしまうくらい超軽量かつコンパクトですよ。
では中身を出してみましょう。
ポールと座面シートが収納されています。
最初にポールを組み立てていきます。
ポールは全てゴム紐が付いているので、穴にポールを差し込んでいくだけの超簡単な作業です。
こんな感じですね。
どんどんポールを連結させていきましょう。
あっと言う間に完成です。ここまでの所要時間は1分もかかっていませんよ。
ここから座面シートを被せていくのですが、せっかくのレビューなのでこのまま座ってみましょう。
・・・。
無理でしたね。
本当に座ったらたぶんポールは折れてしまうので、実は空気椅子状態です。
アホなことはやめて、座面シートを被せていきます。
シートにはこんな引っ掛ける穴が付いているので、ポールの四隅に引っ掛けていきます。
ちょっと力がいる作業なので、か弱い女性はしんどいかもしれません。
完成です。
おそらく2分もかかっていませんよ。
ちなみにポールに腰掛けた無駄な時間は省いています。
いいですねー。
普通の軽量性を重視したチェアだとここまでの大きさにはならないので、さすがヘリノックスチェアですね!
佇まいもかっこ良いです。
「どうだ!」って顔してますね。
え?してない?
座ってみましょう。
おおー!めちゃくちゃ快適で座りやすいです!!
良い感じで背もたれに角度があるので、非常にのんびりできます。
座面はこんな感じでメッシュになっているので、夏場でも快適に過ごせそうですね。
いやー、素晴らしい!
バカ売れするのも納得のクオリティです。
座り心地を検証 ~ふんぞり返り編~
それではこのヘリノックスチェアの座り心地を検証していきましょう。
こちらが普通に座った時の姿勢です。
うん!文句なしです。
少しふんぞり返ってみました。
この体勢も結構快適です。
コンパクトなくせに寝ることもできちゃいます。
もう少しふんぞり返ってみました。
・・・。
ケツがもう座っていません。
左手で必死に体を支えないといけませんね。さすがにここまでふんぞり返ると無理がありました。
さらにふんぞり返ってみました。
もう頭しか乗っていません。
こんな体勢のヤツがキャンプ場にいたら通報される可能性が高いです。
座り心地を検証 ~前のめり編~
続いて前のめりに座っていきましょう。
こちらが通常の姿勢です。
ちょっと前のめりです。
テーブルなど食事する際に、この姿勢を多用することがあるでしょう。不安定感は一切ありませんよ。
なんかにウンコ行くか行かないか迷っているように見えますが至って普通です。
もう少し前のめりになってみました。
こちらも不安定さは感じられないので大丈夫です。
低いテーブルで調理をするときに、こういった体勢になると思います。
さらに前のめりになってみましょう。
ケツが少しだけ乗っています。
お尻にウンコが付いていないか確認するときに多用する体勢ですね。
え?椅子いらんって?
さらにいってみましょう。
ここまで来たらケツが椅子に触れているだけです。
ヘリノックスチェアが何の意味も為していない状態です。
この写真を撮ってるときに、近くにいたキャンパーに白い目で見られました。
こっちは読者のために体張ってるっていうのに!
疲れた・・・。
やっぱ普通の体勢が一番という実験結果となりました。
ヘリノックスチェアを種類別に紹介
ヘリノックスチェアにはいくつか種類があり、微妙に違いがあります。
それではわかりやすく種類別に紹介していきましょう。
1.Helinox(ヘリノックス)チェア ワン
ヘリノックスチェアの中で最もベーシックなモデルが、この「ヘリノックスチェア ワン」です。ヘリノックスチェアのフラッグシップかつ最初のモデルでもあります。背面と腰の横の部分がメッシュとなっており、夏でも快適に過ごせそうです。超軽量アルミニウムポールが採用されているので軽量で持ち運びも楽々です。カラーも豊富に揃っているのも嬉しいですね。ちなみに「チェアワン・カモ」というカモフラージュカラーもあります。
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【重量】890g(960g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き500×高さ660mm
【収納サイズ】幅350×奥行き100×高さ120mm
【座面高】34cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥11,500
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2.Helinox(ヘリノックス)チェア エリート
今回ご紹介したのが、この「ヘリノックスチェア エリート」です。チェアワンと何が違うんだっていうくらい一緒ですが、違いは座面のメッシュの位置が違うことです。チェアエリートは背面から座面までが生地となっており、両サイドがメッシュとなっています。カラーも2種類しかなく値段もチェアワンに比べて少し安いです。名前からはエリートの方が優れていそうですが、チェアワンの廉価版と考えていいでしょう。その他スペックは同じなのでこちらのほうがお得かもしれません。
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【重量】900g(980g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き500×高さ660mm
【収納サイズ】幅350×奥行き100×高さ120mm
【座面高】34cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥10,000
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3.Helinox(ヘリノックス)コンフォートチェア
形は変えずに張り生地が丈夫なポリエステルとなっているのが、この「ヘリノックス コンフォートチェア」です。重量も20g重くなっているだけなので大した違いはないと思います。ただ見た目はやはりキャンパス地なので、キャンプで使用するならこちらのコンフォートチェアの方がオシャレかもしれません。カラーも豊富なのでこれまたオススメポイントです。ちなみに背面がメッシュではないので夏場は少し暑いかもしれませんが、気になるほどではないでしょう。逆に肌寒い時期ならこちらの方が良いかもしれません。
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【重量】900g(980g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き530×高さ670mm
【収納サイズ】幅400×奥行き100×高さ130mm
【座面高】25cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥13,800
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4.Helinox(ヘリノックス)タクティカルチェア
コンフォートチェアに非常によく似ているのが、この「ヘリノックス タクティカルチェア」です。コンフォートチェアと比べてミリタリー仕様となっています。何が違うのかというと背面やサイドに収納ポケットが付いていたり、ベルクロが付いているのでワッペンなどを貼り付けられます。他のチェアと間違えないようにできるわけですが、正直使わない機能でしょうね。ポールもアルマイトが使われているため、少し質実剛健といったモデルでしょうか。キャンプやアウトドア中心ならおすすめです。
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【重量】875g(975g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き530×高さ670mm
【収納サイズ】幅400×奥行き100×高さ130mm
【座面高】25cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥12,800
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5.Helinox(ヘリノックス)グランドチェア
名前の通りロースタイル仕様なのが、この「ヘリノックス グランドチェア」です。ポールの構造を変えて座面を低くしているので、足を伸ばしてゆったりくつろぐにはこのモデルがオススメです。またモデルの中では最軽量なため、バイクキャンプがメインの方はこちらがオススメですね。張り生地はチェアエリート同様に、サイドがメッシュ仕様となっています。
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【重量】615g(640g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅520×奥行き440×高さ500mm
【収納サイズ】幅300×奥行き110×高さ110mm
【座面高】22cm
【耐荷重(静荷重)】120kg
【価格】¥12,000
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6.Helinox(ヘリノックス)チェアワンミニ
先ほどグランドチェアが最軽量と言いましたが、さらに最軽量モデルとして新たに登場したのが、この「ヘリノックス チェアワン ミニ」です。最大耐荷重90kgと落ちますが、重量も450gと役半分なので、コンパクト性を重要視するならこちらのモデルがオススメです。ただしヘリノックスチェアの魅力は何と言っても軽量性と座り心地を両立しているところなので、このチェアワンミニは快適性を犠牲にして、軽量性に寄った節が否めません。
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【重量】450g(500g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅400×奥行き340×高さ440mm
【収納サイズ】幅260×奥行き80×高さ100mm
【座面高】24cm
【耐荷重(静荷重)】90kg
【価格】¥9,000
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7.Helinox(ヘリノックス)スウィベルチェア
座面が回転するという構造を加えたのが、この「ヘリノックス スウィベルチェア」です。もちろん重量は300gほど増えてしまいますが、快適性は増しているといえるでしょう。なかなかアウトドアチェアで座面が回転するものは見つからないので、非常に希少なモデルと言っていいと思います。座ったまま作業をする場合にはとても重宝すると思います。
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【重量】1220g(1320g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅500×奥行き520×高さ700mm
【収納サイズ】幅400×奥行き120×高さ140mm
【座面高】39cm
【耐荷重(静荷重)】120kg
【価格】¥16,000
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8.Helinox(ヘリノックス)キャンプチェア
フレーム構造はチェアワンと同様ですが、座面の高さや背面の長さが大きくなったのが、この「ヘリノックス キャンプチェア」です。重量はスウィベルチェアとあまり変わらないくらいに増えていますが、大きくなった分座り心地も増しています。大きさは一般的なアウトドアチェアと同様ですが、それと比べるとかなり軽量なので車キャンプがメインの人にはオススメですね。
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【重量】1230g(1340g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅560×奥行き600×高さ830mm
【収納サイズ】幅500×奥行き115×高さ140mm
【座面高】46cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥15,000
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9.Helinox(ヘリノックス)サンセットチェア
キャンプチェアをさらに背面を長くしたのが、この「ヘリノックス サンセットチェア」です。名前から察するにサンセットを見るための使用を想定しているのか、リラックスした体勢で座ることができます。重量も1370gと一般的なアウトドアチェアと比べると軽量なので、持ち運びも便利です。しっかり頭までサポートされるので、昼寝にはもってこいですね。
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【重量】1340g(1450g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅580×奥行き700×高さ980mm
【収納サイズ】幅470×奥行き120×高さ140mm
【座面高】46cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥17,000
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10.Helinox(ヘリノックス)ビーチチェア
ビーチでの使用を想定しているのが、この「ヘリノックス ビーチチェア」です。サンセットチェアのように背もたれ部分が長いため、ゆったりと腰掛けることが可能です。また足が湾曲しているので、砂地でも埋もれないように配慮されています。座面高も27cmと低いので、ビーチだけでなくキャンプでもロースタイル仕様として重宝できると思います。
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【重量】1350g(1460g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量です。
【サイズ】幅580×奥行き680×高さ830mm
【収納サイズ】幅470×奥行き120×高さ140mm
【座面高】27cm
【耐荷重(静荷重)】145kg
【価格】¥17,000
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ヘリノックスチェアは画期的なチェア
世の中には軽量でコンパクトなチェアや、座り心地が良く快適なチェアはたくさんありますが、この両方の相反する要素を併せ持ったアウトドアチェアはなかなか存在しません。
ヘリノックスチェアは、まさにアウトドアチェア界に革命を起こしたチェアと言っても過言ではないと思います。
実際に発売当初からすぐに人気が高まり、売れに売れたチェアなのでまず間違いはないでしょう。
バイクキャンプからオートキャンプまで、アウトドア初心者からベテランまで、オールマイティにオススメできるチェアだと思います。
是非検討してみてはいかがでしょうか。
それではまたー。
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